野生動物、40年で半減 WWF報告、ペース加速


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 【ジュネーブ共同】世界自然保護基金(WWF)は30日、世界に生息する野生の脊椎動物の個体数が1970~2010年の40年間で52%減少したとの報告書を発表した。2年前の報告書では70~08年に28%減少したとしていた。野生動物の減少のペースが年々速まっている可能性を示している。

 報告書によると、淡水域の脊椎動物の生息数は76%減少。海域、陸域はそれぞれ39%少なくなった。地域別では中南米地域での減少が顕著で、アジア太平洋地域が続いた。こうした大幅な減少は過剰な狩猟や漁獲が主な原因だが、気候変動による影響も日増しに高まっているという。
(共同通信)