「辺野古」世界に紹介 「不屈館」内村千尋館長


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 米軍統治に抵抗した瀬長亀次郎の資料などを展示する「不屈館」(那覇市)が、韓国のノグンリ平和公園で9月19~22日に開かれた第8回国際平和博物館会議(ノグンリ国際平和財団主催)に参加した。

内村千尋館長らがパネル出展し、沖縄の歴史や現状を紹介。世界35カ国の博物館関係者ら約150人と交流した。
 会議は平和のための博物館国際ネットワーク(INMP)が主体となって1992年から3年に1回、世界各地で開かれている。不屈館は英語のパンフレットを配布し、留学生の協力を得て来場者に英語で展示内容を説明。名護市が作成した辺野古への米軍普天間飛行場移設計画に反対する資料も配布した。
 内村館長は「世界に不屈館のこと、辺野古のことを知らせる機会になった。各国のさまざまな平和博物館と交流できたことも良かった」と話した。
 閉幕後、インドの参加者から「内村さんのように世界平和実現に努力している人や機関があることを知って希望が持てた。将来、不屈館の企画に協力したい」という手紙も届いた。内村さんは「今後もこういう会議には積極的に参加したい」と話した。