修学旅行、初の民泊 大阪の高校生、パイン苗植え歓声


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 【名護】名護市の羽地民泊推進協議会(屋比久稔会長)は9月24~26日の2泊3日の日程で、柴島高校(大阪府)2年生60人余を受け入れた。修学旅行生の本格的な受け入れは初めて。

高校生らは呉我集落でパイナップルの植え付けや収穫、試食などを行ったほか、宿泊民家周辺の散策をはじめ嵐山展望休憩所から羽地内海を眺め自然美をカメラに収めるなど、やんばる暮らしを満喫した。
 農業体験は25日、金城智さんの畑で実施した。高校生らはJAおきなわの職員らの指導を受けながら楽しそうに挑戦した。試食会で林文菜さんと棚橋のどかさんは「甘酸っぱくておいしい。この一言」と笑顔を見せ「家庭にいる雰囲気をつくってもらい、とても楽しい時間を過ごせている」と民泊の魅力を語った。
 同協議会の座喜味務事務局長は「沖縄のさまざまな良さを見て、感じてくれている」と満足げ。呉我区の嘉手苅健真区長は「地元の産業おこしにつながるような取り組みを今後も地域連携で進めたい」と話した。
 同協議会は本格的な受け入れに向け、食事や体験メニューなどもてなしの質を磨く学習会を実施している。19日には羽地支所で県産食材を活用した健康食づくりを学ぶ「チャンプルースタディ」を行った。琉球大学医学部の研究プロジェクト(研究代表者・等々力英美教授)と沖縄TLO(玉城昇社長)が各地で行っている。この日の学習会では参加者ら全員で実際に5品を手掛けた。

パインの植え付けに挑戦する民泊体験の高校生ら=9月25日、名護市呉我
県産食材の健康食づくりを学ぶ羽地民泊推進協のメンバー=9月19日、名護市羽地支所