支援拡大も目標遠く 年内手術へ募金呼び掛け


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 【中部】心臓移植でしか完治できない難病の心筋炎後心筋症を患う松島良生(らい)君(12)=桑江中1年=を支援するため、全県から個人・団体による善意の寄付金が集まっている。募金総額は1日現在で約1700万円になった。

だが10月中旬までに米国の病院へ振り込む必要がある保証金1億6500万円にはほど遠い。「らい君を救う会」の関係者は「良生君の体力が心配だ。年内に手術するためにも皆さんの力が必要だ」と、さらなる募金を呼び掛ける。
 良生君の地元・北谷町商工会の米須義明会長ら役員は2日、同事務所で「救う会」の當山みゆき共同代表と父親の松島良道さんに寄付金30万円を贈呈した。
 沖縄海邦銀行の上地英由頭取は同日、北谷町浜川の救う会事務所を訪ねて、寄付金50万円を贈呈した。
 救う会は12月の渡米に向けて、11月30日までに2億1500万円の募金を目指している。父親の良道さんは「年内に手術を受けるためにも、皆さんの協力が必要です」と募金を呼び掛けた。救う会は街頭募金のほか、各銀行でも募金を受け付けている。問い合わせは事務局(電話)098(989)7798まで。ホームページは
http://rai-aid.com

「らい君を救う会」の當山みゆき共同代表(左から3人目)と父親の松島良道さん(同2人目)へ、寄付金を贈呈する北谷町商工会の米須義明会長(右から3人目)=2日、北谷町上勢頭
「らい君を救う会」関係者へ寄付金を贈呈する沖縄海邦銀行の上地英由頭取(左から2人目)=2日、北谷町浜川