技能五輪18年沖縄開催 県、若手技術者育成へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【東京】若手技能労働者が技術を競い合う「技能五輪全国大会」と「全国障害者技能競技大会(アビリンピック)」の2018年大会が沖縄で開催される。厚生労働省が3日、決定した。いずれも県内初開催となる。川上好久副知事が同日、厚労省を訪れ、内定通知を受け取った。

 技能五輪は23歳以下の若手技術者が電子や機械、サービス・ファッションなどの41種目、アビリンピックは15歳以上の障がい者が24種目で技能をそれぞれ競い合う。県は昨年から技能五輪の開催を同省に申請していた。
 県の基本計画によると、開催地はうるま市の国際物流拠点集積地域や沖縄セルラーパーク那覇など数カ所となるほか、開催に向けて、職業能力開発校の改築や民間の調理師学校などの活用も検討している。
 県は開催に向けて人材育成を進め、技能者を目指す若者の裾野を広げる考えだ。
 通知書を受け取った川上副知事は「東日本大震災後にリスク分散や労働力確保の観点から企業が集まっているが、技術水準の底上げに頑張ってもらえる風土がまだ根付いていない」と課題を挙げ、「大会開催によってものづくりの土壌が醸成できるよう県もバックアップしていきたい」と意気込みを語った。