秋の夜空で皆既月食　次回は来年４月

　８日夜、満月が地球の影にすっぽり入る皆既月食が、日本各地の広い範囲で観察された。完全に月が隠れる皆既食は午後７時２５分に始まり１時間継続、皆既食に特有の赤黒い「赤銅色」の月が秋の夜空に浮かび上がった。

　国立天文台によると、全国で幅広く観察できる皆既月食は２０１１年１２月以来。日本で次に見られる皆既月食は、１５年４月４日となる。
　福岡市では、青色発光ダイオード（ＬＥＤ）などを使った照明でライトアップされた福岡タワーの向こうに皆既月食が見えた。
　今回の月食は、暗くて探しにくい天王星が皆既食の月の近くに浮かび、双眼鏡などを使って天王星が観察できたところも。
（共同通信）