家畜伝染病で訓練 鳥インフルなど拡大阻止


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訓練で鶏を捕獲する職員ら=7日、宜野座村農村公園

 【宜野座】鳥インフルエンザの感染拡大を防ごうと、県北部農林水産振興センターが7日、宜野座村農村公園などで家畜伝染病防疫実働訓練を実施した。北部の市町村職員など約150人が参加し、発生時の対応や関係機関との連携体制などを確認した。

 訓練は毎年、県内の北部、中南部、宮古、石垣の4地域ごとに実施している。今回は、養鶏農家が多いということや熊本県での発生事例もあり、鶏の感染病予防の訓練が行われた。
 村内で鳥インフルエンザが発生し10万羽を殺処分すると想定。関係機関内の連絡から鶏の捕獲、食肉解体処分、ガムテープなどで厳重に防疫した防護服の脱ぎ着を体験した。鶏をかごからバケツに捕獲するまでの過程で実際の鶏を使った。ばたつく鶏を抑えるのに苦戦する様子が見られた。
 初めて実働訓練をした宜野座村村民生活課の仲間芳博さんは「鶏を触ること自体初めてだったので体験できてよかった。感染予防しながら作業着を脱ぐのが難しかった」と感想を語った。
 県北部家畜保健衛生所の貝賀眞俊所長は「伝染病の発生時には迅速な対応が必要。連携体制はスムーズにできたので、より円滑にできるようさらなる訓練が必要だ」と語った。