深夜徘徊やめて 諸見田さん(那覇高)のぼりをデザイン


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自らデザインしたのぼりを広げながら笑顔を見せる那覇高校2年の諸見田菜智さん=8日、那覇高校美術室

 青少年の深夜徘徊(はいかい)防止を呼び掛けるのぼりがこのほど完成し、那覇高校2年の諸見田菜智(しょみたなち)さん(16)のデザインが採用された。のぼりは今後、県内の高校や特別支援学校などに配布し、活用される。

 9月12日に県、県教育委員会、県警が開催した「沖縄深夜徘徊防止フォーラム」で会場に設置するのぼりのデザインを募集していた。深夜徘徊防止ののぼりを作ったのは今回が初めて。
 満天の星の下、窓から温かな光がほんのり輝く家を淡いタッチで描いた。中央には「あなたの『ただいま。』を待っています。」と直筆の標語を添えている。
 美術部の副部長を務める諸見田さんは「家で明かりをつけて待っている家族の様子を表現した。家族のためにこちらから(能動的に)『ただいま』と言って帰る大切さを込めた」と話した。諸見田さん自身、帰りが遅くなってしまう時には父から心配の電話がよくかかってくるという。
 各学校にのぼりが配布されることに少し照れながら「美術に限らず書道や漢検などたくさん賞を取りたい」と目標を話した。
 美術部顧問の大城勝矢教諭(46)は「美術を通して自分をアピールできるような表現をこれからも続けてほしい」とエールを送った。