ロイヤル、物流特区に機内食工場 県産食材を活用


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 飲食店やホテルを全国展開するロイヤルホールディングス(東京、菊池唯夫社長)の子会社で機内食事業を担う福岡インフライトケイタリング(福岡市、坂田巖社長)は、2015年7月に那覇空港近くの国際物流拠点産業集積地域(国際物流特区)那覇地区に機内食の工場を開設する。

観光客の増加に伴う海外路線拡充を見込み、沖縄進出を決めた。ロイヤルホールディングスの菊池社長らが9日、県庁で記者会見し発表した。
 イスラム教の戒律に従って調理・加工された「ハラール」専用区画も設け、東南アジアなどイスラム圏の観光客需要にも対応していく方針だ。
 機内食を提供する航空会社は今後交渉していくが、取引先の複数社から既に引き合いがあるという。県産食材を活用したメニューを航空会社に提案し、当初は40人体制で1日約600~700食を調製。第2滑走路が増設される20年時点で、現地採用100人、1日2500食を見込み、売り上げ目標10億円を掲げる。
 ハラール対応メニューは、機内食のほか、ロイヤルホールディングスが那覇空港内で運営する店舗など県内での展開も計画する。