袴田さん、死刑反対訴え 退院後初めて公の場に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 静岡地裁の再審開始決定で釈放され、9月に心臓のカテーテル手術を受けた袴田巌さん(78)が11日、東京都内で開かれた死刑廃止を求める市民集会に参加した。9月29日の退院後、初めて公の場に出て「死刑はあるべきではない」と訴えた。

 しっかりとした足取りで姉秀子さん(81)とともに登壇。椅子に座ってマイクを握り、はっきりとした声で「国家が国民を殺すことを法律は許していない」などと約5分間話した。ただ、長期間の拘置所生活による拘禁症状などの影響で要領を得ない内容もあった。
 秀子さんによると、退院後は食欲もあり、体調は良好という。
(共同通信)