上羽絵惣が沖縄に出店 ネイル販売、日本画材を活用


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ホタテの貝殻を原料の一部に使った爪に優しい「胡粉ネイル」を扱う上羽絵惣沖縄店=8日、那覇市牧志

 創業260年の日本画材の老舗「上羽絵惣(うえばえそう)」(京都市)が8日、ネイル商品を扱うセレクトショップを那覇市牧志にオープンした。同社の支店出店は初めて。

マニキュアに比べ刺激臭が少なく爪に優しいネイル「胡粉(ごふん)ネイル」を中心に、約30種類のネイルと県産塩を使ったバスソルトなどを取りそろえる。
 沖縄出店に合わせて、沖縄の色彩をテーマに独自で開発した「琉球エメラルド」「仏桑花(ハイビスカス)」「瑠璃色」の3色のネイルを沖縄店限定で販売している。ネイル1本税込み1300円。
 上羽絵惣の直営店は京都本店のみで、沖縄店が直営2店舗目となる。石田結実取締役は沖縄出店の理由を「独自の色彩文化を持つ沖縄で、学べるような支店をつくりたい」と説明した。
 胡粉はホタテの貝殻の微粉末から作られる顔料で、日本画や京人形の顔料として使われていた。上羽絵惣では、胡粉を原料の一部として使用したネイルを2010年から発売している。有機溶剤を使用しないため、通気性や速乾性があり、爪への負担が少ないという。