名護でアカハラダカ観察会 181羽の渡り見入る


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アカハラダカの飛去を夢中で観察する参加者=9月27日、名護市嘉津宇岳展望台

 【名護】2008年からアカハラダカ、サシバ渡り鳥調査を行っている「アカハラダカ渡り観察会」(比嘉久名護博物館館長)が9月27日、名護市にある嘉津宇岳展望台で行われた。

名護博物館友の会、地域関係者を中心に、市内外から野鳥愛好家ら45人が参加、181羽のアカハラダカの飛来を確認した。
 名護博物館友の会の嵩原健二さんを講師に招き、沖縄の渡り鳥の生態について説明した。
 各自双眼鏡を片手に、この日181羽のアカハラダカの飛来を観察した。翌日にはアカハラダカのほか、3羽のサシバとハヤブサ1羽を確認した。
 本島北部のタカの渡り鳥の実態を探る手掛かりとしてデータ収集している名護博物館の具志堅ひな子学芸員は「今回多くの方々が参加し、とてもうれしく思う。10月はサシバが渡る時季なので、沖縄の秋を感じる渡り鳥の観察会を北部で楽しんでみては」と沖縄の野鳥観察の魅力を語った。
 9月13日から1日までのアカハラダカの飛去数累計は嘉津宇岳で1187羽、名護岳山頂では1642羽が観測された。
(宮城良勝通信員)