沖映館跡にオリオンビールがホテル建設 17年開業


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 オリオンビール(浦添市、嘉手苅義男社長)は14日、那覇市牧志2丁目の同社が所有する沖映館跡地の駐車場に、家族層向けのホテル「JR九州ホテル ブラッサム那覇(仮称)」を建設すると発表した。

 建設した建物と土地はオリオンビールが所有し、ホテルはJR九州の子会社「JR九州ホテルズ」が運営する。JR九州ホテルズの沖縄進出は初めてで、2017年春の開業を予定している。敷地面積は約2166平方メートル、延べ床面積は8600平方メートル、客室数は220室を計画しており、今後、両社でホテルの事業規模や施設の概要などの詳細を詰めていく方針。
 オリオンビールの担当者は「九州は東京、大阪に次ぐ集客量のあるマーケットだ。JR九州ホテルズが運営することで、九州からの観光客の送客が期待できる」と話した。JR九州ホテルズは「沖縄は国内外から多くの観光客が訪れ、これからも増加すると見込まれる。沖縄に進出することでホテルチェーンの知名度の向上も期待できる。九州から沖縄への送客を図りたい」と話した。
 JR九州ホテルズは、九州と東京で12の宿泊施設を運営しており、15年春には、大分市に13施設目となるホテルを開業する予定。JR九州ホテルブラッサム那覇(仮称)は同グループの14施設目となる見通し。JR九州グループは、ドラッグストアの「ドラッグイレブン」を県内で店舗展開している。

「JR九州ホテル ブラッサム那覇(仮称)」の建設予定地=8月16日、那覇市牧志(空撮)
オリオンビールが建設するホテル予定地 地図