鉄軌道に県民意見を 県検討委、計画案策定へ


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 県企画部は14日、沖縄本島への鉄道敷設に向けた「沖縄鉄軌道・計画案策定プロセス検討委員会」の初会合を開き、検討手順などについて議論した。2016年3月までの計画案決定を目指し、来月から県民の意見を募る。委員長に屋井鉄雄東京工業大大学院教授が就任した。

 委員会の設置は那覇―名護間を1時間以内で結ぶ新たな鉄道の実現に向け、意見を幅広く取り入れながら議論を深めることが目的。
 会合で「内閣府の検討内容との違いを明確にする必要がある」との指摘があったのに対し、謝花喜一郎企画部長は「内閣府の試算ではインフラは鉄道事業者が整備するが、県の試算は特例措置で(国の)機構などが整備する」とインフラ整備主体が異なると説明した。
 計画案策定に向けて県は今後、技術検討委員会を設置し、複数ルートを検討し、評価項目ごとに比較する。
 その他の委員は次の通り。玉城辰彦弁護士▽前津栄健沖縄国際大教授▽松浦正浩東京大特任准教授▽廻洋子淑徳大経営学部長