メンゼルさん、恩師と61年ぶり再会 「初の教え子」懐かしむ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
久しぶりの再会を喜ぶメンゼル千代さん(右)と高良健二さん=9日、豊見城市のFMとよみ

 【豊見城】豊見城市翁長出身で帰郷中のメンゼル千代さん(74)=米国ミシガン州在住=が4日、61年ぶりに小学校時代の恩師、高良健二さん(84)と再会を果たした。

 千代さんは当時、座安初等学校(現在の座安小)の6年生。高良さんは教師になる前の教官補で「初めて受け持ったクラスの教え子で鮮明に覚えている」と再会を懐かしんだ。
 2人は2011年に開かれた第5回世界のウチナーンチュ大会後から手紙のやりとりをしており、対面するのは61年ぶりとなる。
 千代さんはFMとよみ社員の恩河龍馬さんが橋渡しをする形で、3年前にも55年ぶりに友人と再会を果たしている。それがきっかけで高良さんとも連絡を取り合うようになった。
 2人は6日放送のFMとよみの番組に出演し、当時を振り返りながら再会を喜んだ。高良さんは「当時は丸顔でふっくらした恥ずかしがり屋だった。海外に行ってたくましくなった」と話した。千代さんは「先生と一緒に那覇に行き、おいしい今川焼きを食べた思い出がある」などと懐かしんだ。
 千代さんは23歳のころ、元米国陸軍兵士のドッグさんと結婚し渡米。洋裁店を営みながら2人の子どもを育てた。
 「2016年開催予定の世界のウチナーンチュ大会には家族を連れて参加したい」と目を輝かせ、沖縄への郷土愛を語った。