朝日社長、新聞大会で謝罪 吉田調書問題で「信頼損ねた」


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第67回新聞大会で謝罪する朝日新聞社の木村伊量社長(左端)。左2人目から毎日新聞社の朝比奈豊社長、新潟日報社の小田敏三社長、神戸新聞社の高士薫社長=15日午後、新潟市

 日本新聞協会が主催する第67回新聞大会が15日、新潟市で開かれ、朝日新聞社の木村伊量社長が、東京電力福島第1原発事故に関する「吉田調書」の記事取り消しに言及し「混乱を招き新聞・メディア全体の信頼を大きく損ねた。深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 木村社長は「新聞界の直面する諸課題」がテーマのパネルディスカッション冒頭に「読者の新聞離れが進む中、危機的な状況を招いたことに責任を痛感している。誠に申し訳ない」と頭を下げた。毎日新聞社の朝比奈豊社長は「他山の石としたい。各社それぞれが対策を練ることが信頼回復につながる」と述べた。
(共同通信)