マブヤーいずこ? 那覇でオブジェ盗難か


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紛失した琉神マブヤーと同じ型のオブジェ=15日、那覇市宮城

 人気ヒーローが台風のさなかに消失―。台風19号が沖縄本島を通過した12日夕から13日朝方にかけて、那覇市宮城のシーサー制作工房「職人工房海風」の店先に置いていた人気ご当地ヒーロー「琉神マブヤー」のオブジェ1体が紛失した。

同社代表の真栄田義治さん(68)によると、このオブジェは店舗前を通る幼稚園児らに好評だったという。真栄田さんは「子どもたちに夢を与えていたマブヤーが盗まれて、非常にショックだ」と嘆いている。15日、豊見城署に被害届を提出した。
 オブジェは、高さ約175センチで、重さは約40キロ。価格は1体約47万円。普段は歩道から見える作業場の入り口付近に陳列しているが10日、1メートル程度奥に運び、倒して置いたという。台風が過ぎた13日、紛失に気付いた。作業場には、複数のオブジェがあったが、他に紛失したものはなかったという。
 オブジェは琉神マブヤーを発案した南西産業から注文を受け、国際通りなどにある土産店向けに2010年から制作している。時折、歩道を通る園児やデイサービスに車で送り迎えされるお年寄りらが立ち止まって見物に来ていたという。紛失したオブジェは陳列用で、販売予定はなかった。真栄田さんは「罪は問わないので、そっと返してほしい」と訴えた。