地域文化 名護観光に 小中生が国頭サバクイ


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名護市城区の代表的な芸能である国頭サバクイを披露した城区子ども会=2日、名護市城公民館

 【名護】名護市の各地域で保存・継承されている伝統芸能に触れ親しんでもらおうと、市観光協会(安里廣理事長)主催の「豊年祭めぐり」が2日、城区で行われ、市内に住む県外出身者ら10人が参加した。

城区の代表的な国頭サバクイ、七福神、約半世紀ぶりに復活した蝶千鳥などを鑑賞した。
 豊年祭めぐりでは初めに、城区の宮里旭区長が奉納例祭(豊年祭)について、公民館の飾り付けや御嶽(ウタキ)、歴史など地域の集落について説明した。
 地域の伝統文化を次世代に受け継ごうと、ことしから城区の代表的な演目・国頭サバクイを、中学生による地謡に合わせ、芭蕉布を着た小学生たちが演じ、会場を大いに沸かせた。
 豊年祭資料を基に、地域のエピソードを交えつつ、演目の特徴などについて解説した名護さくらガイドの中村智さんは「地域の文化を鑑賞しつつ、地域の皆さんとのコミュニケーションを楽しみながら交流できるのが大きな魅力。豊年祭のまち・名護として、秋の旬の着地型観光メニューとして継続し、定着させていきたい」と話した。
(宮城良勝通信員)