引きこもり、不登校 県相談センターが開所


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県の「子ども若者みらい相談プラザsorae」の開所を祝いテープカットする県子ども生活福祉部の金城武部長(中央)とサポートセンターゆめさきの上江田紫寿江代表(左端)=20日、那覇市首里石嶺町の県総合福祉センター

 ニート、引きこもり、不登校など子どもや若者が抱える課題を一括して聞き取り、関係機関と連携しながら解決を図る県の「子ども若者みらい相談プラザsorae(県子ども・若者総合相談センター)」が20日、那覇市首里石嶺町の県総合福祉センター内に開所した。

全国では14カ所目で、県内では初めて設置される。相談内容に応じて、市町村や教育委員会、医療機関、地域若者サポートステーションなどの関係機関につなげるが、解決まで寄り添い支援する手法が特徴だ。
 sorae(ソラエ)は、子ども・若者育成支援推進法に基づき設置され、県が実施主体で、運営をNPO法人サポートセンターゆめさき(上江田紫寿江代表)に委託した。
 同日、市町村社協や県子ども生活福祉部の職員などの関係者ら約200人が集まって、同総合福祉センター内の「ゆいほーる」で開所式が開かれた。
 開所式で上江田代表は「30年余り若者の自立支援を続けてきたが、貧困や不登校、発達障がい、親子関係の問題などいくつもの課題を抱えている人がいる。関係機関が一緒になって課題を解決したい」と抱負を語った。県子ども生活福祉部の金城武部長は「子どもや若者が抱える複雑な問題に対応するためには、既存の枠組みを超えた支援が必要だ。ソラエを積極的に活用し情報提供もしてほしい」と協力を求めた。
 センターは臨床心理士や産業カウンセラーを含む7人の職員を配置。個別の支援計画を作るほか、支援に携わる職員の人材育成も手掛ける。社会福祉や医療、心理分野などの大学教授ら専門家が、アドバイザーとして助言する。連絡先は(電話)098(943)5335。