観光700万人台へ 上半期10.3%増372万人


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入域観光客数の推移

 県文化観光スポーツ部が20日発表した9月の入域観光客数は、前年同月比8・4%増の65万8700人で、9月単月として過去最高を更新した。前年を上回るのは24カ月連続。2014年4~9月(14年度上半期)の累計入域観光客数は前年同期比10・3%(34万8300人)増の372万8100人となった。

県観光政策課は「今の勢いで行けば、14年度は目標の690万人を超え700万人は見込める」と見通した。
 14年度の目標690万人は13年度実績から31万9700人増で設定されている。上半期の前期比は34万人増で、既に年間目標増加分を超える観光客が訪れている。下半期も前年を上回る傾向が続けば、目標値はもちろん、700万人も照準に入ってくる。
 観光政策課は、700万人達成の見通しについて、航空路線の拡充やクルーズ船の寄港増のほか、円安など外部の好環境も手伝って観光客数が堅調に推移していくとみている。10月の見通しも、台風18、19号の影響で伸び悩みが懸念されるが、国内客は修学旅行などの団体旅行が増加し、前年度並みを見込む。
 中でも外国人客の伸びは目覚ましい。9月は63・2%増の9万9900人で、単月の外国人入域客としては過去最高を更新した。上半期の累計外国人入域客数も49・9%増の53万7500人。10月の見込みについても、クルーズ船の寄港予定回数の増加や、10月1日からの消費税免税対象拡大なども寄与し、増加すると予想される。
 県は当初14年度目標値を13年度見込み値(648万人)から3・4~4・9%増の670万~680万人に設定していた。13年度の入域客数658万300人の確定を受けて690万人に上方修正していた。
英文へ→Record 658,700 tourists visit Okinawa in September