迷い犬を新聞で告知、飼い主の元へ


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 琉球新報に掲載しているパーソナル・アド「ちょBit」が迷い犬を飼い主の元に返すことに一役買った。迷い犬を発見し、「ちょBit」で飼い主に呼び掛けた浦添市の鈴木聖さん(29)は、「新聞には大きな影響力があることがあらためて分かった」と喜んだ。

 「期限が迫っています!」「8月4日までに!」「迷い犬の飼い主さん、急いで」
 8月1日から4日まで「ちょBit」に犬の写真を添えた広告が掲載された。広告を出した鈴木さんは7月27日、友人の結婚式の帰りに迷い犬を発見し、警察に保護してもらった。飼い主の元に戻したいと、友人らと共にビラを配ったり、インターネットのサイトに投稿したりして、情報提供を求めた。飼い主が見つからなかったため、新聞に目を付け自費で広告を掲載。4日を過ぎると殺処分されてしまうため、期限を区切って呼び掛けた。
 広告の反響は大きく、「ちょBit」を担当する琉球新報開発に「飼い主は見つかったか」などの電話が寄せられた。広告を見た読者からは「ご存じの方、一報願いたい」という投稿も掲載された。
 「ちょBit」への掲載後、犬の飼い主が琉球新報開発を通じて、鈴木さんに名乗り出た。犬を保護してくれたことにお礼を述べたという。飼い主が見つかったことは8月16日付の「ちょBit」で報告された。
 鈴木さんは「新聞を通じて多くの人がつながった。連絡や問い合わせをしてくれた人に感謝したい」と笑顔を浮かべた。
(屋嘉部長将)

鈴木 聖さん
8月1~4日に掲載された新報パーソナル・アド『ちょBit』