脳卒中越え、絵画制作 大城清さん巡回展


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脳卒中を克服して描いた大城清さん(左)の絵画展=南城市玉城のカフェゆーゆーらーさん

 【南城】大病を乗り越え、人との出会いを大切にしたいと、好きな絵を描き続けながら県内各地で巡回絵画展を開催している西原町身体障害者協会長の大城清さんが、南城市玉城の「カフェ・ゆーゆーらーさん」で個展を開いている。30日まで。

 大城さんは元中学校音楽教諭で、数年前に脳卒中で倒れた。一時、生命も危ぶまれたが、一命を取り留めた。その後、障がいに苦しむ人たちに絵を通して少しでもやる気を起こしてほしいと、100カ所での開催を目標に活動している。
 作詞作曲活動も続けている大城さんの作った曲を会場で流し、参観者から「曲を聴きながら、心を落ち着けて絵を鑑賞できる」と喜ばれている。
 大城さんは常に新しい作品に挑戦。今回は園比屋武御嶽石門から伊是名城跡を臨んだ三角山への「ウトウシ」や「白銀堂」などが追加され、人目を引く。
 糸満市内から来た女性は「白銀堂の絵を見てジーンときた。自然の美と風景や花の表現が人間性にあふれていて心地よい」と感想を寄せた。
(知花幸栄通信員)