仲間と一緒に健康づくり ひやみかちウォーク参加団体紹介


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 4019人が参加して、19日に那覇市内の名所・旧跡を歩いた「ひやみかちなはウォーク2014」(主催・那覇市健康ウォーキング推進事業実行委員会、共催・琉球新報社など)は、部活動やサークル、親せきなどの仲間と一緒に参加する姿も目立った。交流と健康づくりを兼ねて、市内を練り歩いた団体を紹介する。

◆22人の部員全員が完歩/伊良波クラブ
 豊見城市立伊良波小学校の女子バレー部「伊良波クラブ」は、1年生から6年生までの児童計22人が3コースに出場した。
 父母8人も一緒に参加し、全員が完歩した。コーチの比嘉直樹さん(42)が、子どもたちに達成感を味わってほしいと参加を呼び掛けた。
 世界遺産の首里城や識名園などを巡る最長の19・8キロの御城上り(ウグシクヌブイ)に挑んだ5年生の知念ノアさん(10)は「もっときついと思ったけど、ゴールまで歩けてうれしい」と充実感あふれる表情で話す。6年生の石川妃乃(ひめの)さん(12)は「坂道からきれいな景色が見渡せた」、同年生の赤嶺柚希(ゆずき)さん(11)は「こんな長い距離を歩いたことないけど、思ったよりしんどくなかった」とはつらつとした笑顔で語った。
 父母は30代から40代。働き盛り世代で忙しく、運動不足の人もいた。比嘉さんは「本当に歩けるかなと戸惑いながら出場した父母もいたが、元気よく歩いていた。運動を始めるきっかけになった。来年も参加したい」と意欲を示していた。

◆「楽しいから疲れないさ」/かりゆし大22期・絆の会
 県かりゆし長寿大学校22期の卒業生でつくる「絆の会」(36人)の16人は、7・8キロの「うるくまーい」を全員で完歩した。最高齢77歳の会員らは汗を拭いながら「7・8キロくらいなら平気だ」と胸を張った。ゴール後も疲れた様子を見せず笑い声があふれていた。
 真栄平義己会長(77)=与那原町=は「健康づくりだけでなく、会員同士の交流も出場の目的だ。楽しく過ごすことで、自然と健康長寿になる」と話した。3年前にかりゆし長寿大学校を卒業した後も月3回は集まり、公園の清掃活動やウオーキングなどを行っている。仲間と集まって楽しむことが健康長寿の秘訣(ひけつ)だという。
 安里昌源さん(76)と妻・恵美子さん(71)=那覇市=は夫婦で参加した。「みんなで一緒に歩くと楽しいから、疲れないさ」と笑顔だった。

仲間と一緒に運動する喜びを感じながら完歩した伊良波小女子バレー部「伊良波クラブ」の児童と父母=19日、那覇市の奥武山公園
ひやみかちなはウォークに参加し、笑顔でゴールした「絆の会」会員ら=19日、那覇市の奥武山公園内