道の駅許田 荻堂氏辞任 横領責任問う声も


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 【名護】道の駅許田を運営する名護市の第3セクター、やんばる物産の株主総会と取締役会議が24日、出雲殿で開かれ、株主から約1903万円の横領事案の責任を問われていた社長の荻堂盛秀氏が体調不良を理由に辞任した。

新社長には総会の承認で取締役に加わった、元銀行員の比嘉幹弘氏(61)が就任した。比嘉氏は「名護の観光にプラスになるように頑張りたい」と述べた。荻堂氏は常勤取締役となった。
 やんばる物産では横領事案に加え、民事訴訟の時効3年を理由に、横領を否定する会社関係者から5千円を回収して債権放棄通知署を手渡し、損失を簿外処理した対応が問題視されていた。
 総会では荻堂氏の責任を追及する声が上がったが、社側から具体的な説明はなかったという。
 株主の代理で出席した弁護士は「社が言う加害者が違っていれば債権放棄通知書も無効になる。また、従業員が加害者なら債務不履行で民事訴訟の時効は10年になるはずだ。なぜ債権を放棄したか疑問だ」と指摘した。
 今後の対応について比嘉氏は「まだ具体的な話を聞いていないので今後、対応したい」と語った。