名護市営陸上競技場に殺人予告の張り紙 記録会が中止


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何者かに切り裂かれたテント=25日午前7時ごろ、名護市の市営陸上競技場(市教育委員会提供)

 25日午前6時ごろ、名護市の市営陸上競技場で、足を折った状態で置かれていたテントの天幕が何者かに切り裂かれているのが見つかった。名護署などによると、競技場の入り口やテントには「立ち入ったら殺す」「死人が出る」などの殺人予告を思わせる張り紙が複数枚あったほか、ゴールラインなどに大量の画びょうがばらまかれていた。名護署が器物損壊事件として詳しく調べている。

 同事件を受け、競技場で開催を予定していた名桜大学主催の陸上競技記録会は中止になった。市教育委員会によると、競技場は26日まで使用禁止にし、来週以降の使用は27日に検討するとしている。
 名護署によると、25日午前6時ごろ記録会の関係者が天幕が約60センチほど切り裂かれたテントなどを発見し通報した。
 競技場の管理人の男性によると、グラウンドは24時間出入り自由にしている。管理人の男性は「こういうことは初めてだ。ひどい嫌がらせで怖い」と話した。記録会を主催した名桜大陸上競技部の小賦肇監督は「連絡を受けてびっくりした。今後は地域と連携して対応していきたい」と話した。