叙事詩「響」演奏へ 沖縄市制40周年記念公演


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「響」の公演に向け練習に励む響の会のメンバー=20日、沖縄市民会館中ホール

 【沖縄】沖縄市制40周年を記念した民族音楽詩曲「響(とよむ)」(沖縄市主催)の公演を前に20日、出演メンバーによる練習が行われた。「琉球国誕生の音楽」ともいわれる作品で、1時間15分の大作。三線や太鼓など、民族楽器による壮大な叙事詩が33年を経て演奏される。

 「響」は作曲家の普久原恒勇さんの作品。演奏は民族音楽「響の会」で、総勢54人が壮大な長編音楽を奏でる。関係者は「パートごとの小さい公演は、これまでもあったが、まとまった形でやるのはなかった」と、貴重な機会であることを強調し、参観を呼び掛けている。
 この日の練習では、出演者が、ほぼフルキャストでそろい、本番に向けた各パートごとの段取りなどを確認した。
 企画・制作に携わる普久原音楽事務所の伊波みどりさんは「こんな大掛かりな舞台は簡単にはできない。『響』はまれにみる大作で、こうして島ができたと実感させる長編。一人でも多くの若い人に見てもらい、沖縄の音楽を少しでも前へ、そして新しいものに挑戦していく気概を養ってもらう機会になれば」と話す。
 「響」公演は11月5日18時開場、19時開演。会場は沖縄市民会館大ホール。全自由席。大人前売り券は2千円(当日2500円)、小人前売り券千円(当日1500円)
 問い合わせは沖縄市文化観光課(電話)098(929)0261。