那覇署で捜査用カメラ紛失 容疑者ら画像66枚記録


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 那覇署は24日、窃盗事件を担当する刑事三課で使用していたデジタルカメラ1台とこのカメラに入っていたマイクロSDカードが紛失したと発表した。SDカードには窃盗事件の捜査現場で写された容疑者や被害者ら17人の姿や証拠物件などの画像66枚が記録されていた。

紛失などに備えてカメラを持ち出す際にはデータを消去する決まりだが、9月中旬に消して以来、紛失するまで消去を怠っていた。同署によると、画像は既にプリントアウトされ捜査書類に添付されており、今後の捜査に支障はないという。外部に持ち出された可能性もあり、同署は紛失者の特定を進めている。
 那覇署によると、16日、30代の男性巡査長が同課内でカードの画像を印刷し、カメラをそばに置いた後に行方が分からなくなっている。このカメラを普段使っている20代の男性巡査部長が17日、保管庫にないことに気付き、紛失が発覚した。同署は画像に写っていた関係者を訪ね謝罪している。喜屋武邦夫副署長は「今後同じような事案がないように管理指導を徹底していく」と話した。