スカイマーク存続不可能 会長ら、副知事要請に


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スカイマークに宮古、石垣線の存続を求めた浦崎唯昭副知事(右)ら=16日午後、スカイマーク社

 【東京】民事再生手続き中のスカイマークが那覇―宮古、那覇―石垣線の運休を決定したことを受け、浦崎唯昭副知事と宮古、八重山の首長らは16日、スカイマークの本社を訪れ、同路線の存続を要請した。

浦崎副知事によると、同社は「なるべく早い時期に再開したい」と述べたが、現状での存続は不可能だとの認識を示した。
 要請書は、スカイマークの宮古、石垣への就航によって「運賃の低減と増便が実現し、住民のみならず域外からの観光客も大幅に増加するなど離島振興に大きく寄与している」とし、方針の見直しを求めている。
 要請に対し、同社は井手隆司会長と有森正和社長が対応。井手会長らは「自分たちの会社は必ず立ち上がれる。立ち上がる中で宮古や石垣の住民のお手伝いができる日が必ず遠くない時期に来るが、しばらくは撤退せざるを得ない」などと述べた。浦崎副知事らは「離島の観光、住民の足を守るために存続していただけないか」と訴えたが、議論は平行線で終わった。