南風原朝和氏、東大理事・副学長に 那覇市出身


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南風原 朝和氏

 【東京】東京大学の理事・副学長に那覇市出身の南風原朝和・同大大学院教育学研究科長・教育学部長(61)が4月から就任することがこのほど決まった。4月に総長に就任する五神真(ごのかみまこと)・同大大学院理学系研究科長・理学部長から、5人の理事・副学長の一人として指名された。

 2004年に国立大学が法人化され設けられた東大の理事・副学長に県出身者が就任するのは初。同職は大学法人の役員として総長を補佐し、大学の運営に当たる。
 南風原氏は「日本の宝である学生の力を伸ばす支援をしたい。沖縄の地位を高めたいと思ったことも(理事・副学長を受ける)背中を押した」と抱負を語った。
 南風原氏は1953年生まれ。那覇高卒。東京工業大を中退し、73年に東大に入学し、77年に卒業。米アイオワ大研究員、新潟大助教授などを経て母校に戻り、93年東大助教授、2002年同教授となった。13年から現職。専門は心理統計学。