琉大、新学部を検討 薬学部・獣医学部・醸造学科


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 琉球大の大城肇学長は27日、薬学部や獣医学部、醸造学科の新設を検討していることを記者懇談会で明らかにした。大城学長は「個人的な考えの段階」と断った上で「沖縄の自然や亜熱帯気候を生かした分野で優位性があるのではないか。まずアドバイザリー会議に提案し、意見を聞いてみたい」と話した。

 学長に助言などを行うアドバイザリー会議は、堀場製作所(京都)の最高顧問の堀場雅夫氏ら9人の外部有識者で構成。6月19日に東京で開催する予定。
 大城学長は薬学部について「沖縄の資源を活用し、創薬に結び付ける研究と人材育成を担う分野が必要だ」と必要性を強調した。
 獣医学部については、獣医師会が獣医師を現状から増やさない方針を掲げているとして、当初、新設は難しいと考えていた。しかし、県内ではウシやヤギなどの産業動物を担当する獣医数が不足していると言われていることから「産業用動物に関する獣医師を育成できれば」と語った。
 醸造学科については「亜熱帯湿潤な気候を生かせられれば、発酵学の分野で沖縄は優位性があるのではないか」と語った。