【うるま】1959年6月30日に米空軍嘉手納基地を飛び立ったジェット戦闘機が石川市(現うるま市石川)の住宅地や宮森小学校に墜落した事故から56年となった30日、同校で児童会主催の追悼集会が開かれた。事故の犠牲となった児童12人(うち1人は後遺症で死去)と住民6人の冥福を祈った。
集会には宮森小の全校児童と隣接する城前小学校6年の児童が参列した。子どもたちは平和の鐘の音を鳴らしながら、犠牲者の名前が刻まれている「仲よし地蔵」に花や千羽鶴を手向けた。
6年生が平和の誓いを群読。遺族会の上間義盛会長が「事故で小学3年だった弟の芳武を亡くした。18人の犠牲者は皆さんが安心に暮らせるよう願っていると思う」とあいさつした。児童会の宮平彩樺(あやか)さん(11)=6年=は「事故のことを多くの人に広めたい。悲しみや苦しみを、みんなで分かり合ってなくしていきたい」と話した。
集会に続き、遺族会とNPO法人石川・宮森630会共催の慰霊祭が行われ、参列者が黙とうをささげた。
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