産婦人科医夫妻、北部病院に赴任 10年ぶり4人体制


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1日付で県立北部病院産婦人科に着任した医師の牧野康男さん(右)と郁子さん夫妻=1日午後、県庁

 県立北部病院(名護市、仲間司院長)に1日付で、産婦人科医2人が着任し、10年ぶりに定数の4人体制が整った。

2人は牧野康男さん(57)と郁子さん(47)夫妻。2人とも東京女子医科大学母子センターで産婦人科医として経験を積み、離島や過疎地への赴任も担ってきた。「北部病院の医師はもちろん、中部病院や開業医と連携していきたい」と語った。
 辞令交付が同日、県庁で行われた。2人は13日から出勤する。同院は当面、診療制限は継続するが、4人体制が安定すれば緩和も検討する。
 東京女子医科大准教授だった康男さんは「腎移植や糖尿病など合併症のある妊婦を多く診てきたので、相談に乗っていきたい」と語った。郁子さんは「女性の医師として、きめ細かさを出していきたい」と抱負を語った。「国際医療に関心があったが、国内でも医師不足の現状がある。国内で力になれる部分があれば手伝いたい」と、4年ほど前から沖縄への移住を検討してきたという。
 康男さんは兵庫出身、郁子さんは広島出身。毎年、観光で沖縄の離島を訪問してきたという沖縄通でもある。仕事以外では「三線を弾けるようになりたい」(郁子さん)「魚釣りを楽しみたい」(康男さん)と話す。