【中城】村伊集の野呂殿内で「十五夜祭」が9月27日、5年ぶりに開催され、伊集に伝わる伝統芸能「打花鼓(たーふぁーくー)」が地元で6年ぶりに披露された。
月明かりの下、観客は中国風の音楽と踊りに夢中になった。祭りでは獅子舞や「伊集早作田」など16演目が行われた。
打花鼓は20代の伊集の青年11人が、歌に合わせて踊る。中国伝来だが現在は伊集だけに伝承されており、県の文化財に指定されている。
打花鼓保存会の井口善春会長(80)は、伊集に伝わる打花鼓はもともと那覇市久米村で演じられていたと説明する。「伊集から奉公に行った先代が口伝えし持ち帰ったからこそ、現在まで踊ることができている。これからも若い世代と踊り続け、継承したい」と話した。
子ども会で打花鼓の練習を重ねている奥浜陸翔(りくと)君(11)は「自分が踊る役を見て勉強した」と話した。演舞を見た奥浜貫太君(12)は「観客が盛り上がっていた。大きく踊る様子が印象的」と話し、津覇小学校文化祭での発表に向けて意気込んだ。(清水柚里)
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