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地元の米 泡盛原料に 伊是名区で2期米栽培


地元の米 泡盛原料に 伊是名区で2期米栽培 水稲2期播種作業をする農協職員ら=伊是名村
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【伊是名】県農業協同組合伊是名支店では水稲の2期米の栽培に取り組み、稲作農家の所得向上を目指している。海外に泡盛をPRするための琉球泡盛テロワール事業の一環で県内の酒造所に協力してもらい、地元産の酒造りに適した品種米で泡盛を作る試みだ。
 伊是名、伊平屋で取り組みがされており、県産長粒米の泡盛も誕生している。昨年度伊是名で15ヘクタール、伊平屋で20ヘクタール分を収穫した。今期、伊是名は5ヘクタール増の20ヘクタールを見込んでいる。伊是名で栽培している品種は北陸193号と夢十色の2種類。農家の1期米収穫作業と時期が重なるので、伊是名支店では職員が播種(はしゅ)作業から早苗作りまでをサポートしている。
 9月30日現在、伊是名区の田んぼで2期米が青々と生育している。11月中旬に収穫予定だ。
 農協職員の名嘉優貴さんは「水田を年に2回活用でき、農家所得にもつながっている。良い物を作っていただくための営農指導員、良い物を一生懸命に作る水稲農家の関係性を、これからも継続していきたい」と笑顔で話した。 (比嘉陽子通信員)
青々と生育する2期米=9月30日、伊是名村伊是名区
水稲2期播種作業をする農協職員ら=伊是名村