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外国人の住宅確保支援へ協議会 浦添で報告会 年明けにも立ち上げへ


外国人の住宅確保支援へ協議会 浦添で報告会 年明けにも立ち上げへ 外国人の住宅確保問題について議論を交わす参加者=10日、浦添市のJICA沖縄
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【浦添】在留外国人の住宅確保問題ついて考える「OKINAWA住みまーる!プロジェクト」の報告会が10日、浦添市のJICA沖縄で開かれた。プロジェクトを主導するNPO法人沖縄NGOセンターとDREAM CONNECT(ドリームコネクト)が年明けに、外国人の住宅確保を支援する協議会を立ち上げる方針を示した。将来的に外国人の住宅確保問題解決のプラットホームとしての役割を目指す。
 報告会には賃貸物件の家主や不動産関係者、外国人と接点がある中間管理者ら約20人が参加した。
 ドリームコネクトは外国人材の支援や企業への人材紹介などを展開している企業で、同社の宮城俊彦社長は来年に一般社団法人などの法人格として協議会を発足する方針を示した。
 宮城社長は「協議会を持続可能なものとするためにも収益性のある取り組みにしたい。具体的な方法として空き家を活用したシェアハウスなどを考えており、成功例をつくることで、家主や不動産業者、外国人により良い住環境をつくりたい」と語った。
 グループワークでは、外国人の住宅確保に必要な方策として、入居可能な物件情報が一覧できるポータルサイトの構築やトラブルがあった際の家主向け保険の提供、公営住宅の活用、地域自治会との連携などのアイデアが出た。
 住みまーるプロジェクトは、休眠預金等活用法に基づく「外国人と共に暮らし支え合う地域社会形成2」の助成事業として実施している。 (吉田健一)