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クッキー作り交流 商品化も 北農と名護特支の生徒ら


クッキー作り交流 商品化も 北農と名護特支の生徒ら クッキー作りの授業を通し交流を深める北部農林高と名護特別支援学校の生徒ら=名護市の名護特別支援学校調理室
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【名護】北部農林高校3年の生徒6人がこのほど、名護特別支援学校調理室を訪れ、菓子作りの交流授業に参加した。同校高等部農業班1年の生徒7人とともに、月桃の葉を混ぜた香りよいクッキーを作り、工程を確認した。
 交流授業は両校の生徒が互いの学習を体験し、障がいへの理解や配慮について考え、共生社会の形成者となることを目指して企画された。優しい言葉を使うなど、互いの接し方を事前に学びながら臨んだ。伊藤璃杏さん(18)=北農高3年=は「普段交流がないので、楽しく仲良くなれてよかった」と話した。
 名護特別支援学校の卯都木陽さん(16)=高等部1年=は「他の高校の人と関わって楽しい」と話した。同校の玉城恵理子教諭によると、普通校の生徒を同校に招いて交流授業をするのは初めて。玉城教諭は「自己肯定感を高め、社会に出るときの自信につなげてほしい」と意義を話した。両校の生徒は北農高での交流も続けている。クッキーは成分分析をしてラベルを作り、商品として売り出すことを検討している。 (増田健太)