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大宜味の民話 親しむ おかつさん語りの会


大宜味の民話 親しむ おかつさん語りの会 役場職員や訪れた村民に「民話語り」を行う荒石かつえさん=14日、大宜味村役場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【大宜味】全国各地で民話の語り部として活躍している「おかつさん」こと、荒石かつえさん=写真=による語りの会(市田豊子世話人)が11月14日、大宜味村役場1階ロビーのギャラリースペースで開かれた。
 荒石さんは21年前に大宜味村の小学校で初めて民話を語った。以来、毎年やんばる各地で活動を続けている。
 今年は2日に来県し、北部を中心に活動した。
 昼休みのひととき、役場職員や訪れた村民らは、「飯食わぬ嫁」や沖縄の旧暦3月3日「浜下り」の由来、大宜味の昔話「ぶながや」「カラスとコハル」など、ユーモアたっぷりの語りを楽しんだ。
 荒石さんは「人間は笑顔が一番。今日は小学生に戻った気持ちで昔話を楽しんでください」と話した。
 赤ちゃんをあやしながら話を聞いた木下望未さん(36)は「6カ月のベビーと一緒にお話を楽しんだ。おかつさんの優しい声を聞いて娘も気持ちよさそうに眠りました」と笑顔を浮かべた。
 この他、村立おおぎみこども園などでもお話会を行った。
  (安里郁江通信員)