【沖縄】第二尚氏時代からの首里士族の一門である諭(ゆ)姓門中は11月10日、諭姓門中の概要や、沖縄市南桃原にある門中墓の調査結果などをまとめた冊子を作成した=写真。冊子は先祖を思う気持ちを強めてほしいという目的で作成され、同月12日の同門中の総会で配布した。今後は市町村への寄贈なども検討しているという。会員数は約100人で、沖縄市など本島中部地区を中心に在住しているという。
諭姓門中墓は、1738年に第二尚氏の第13代尚敬王から西原間切石嶺(現那覇市首里石嶺町)に与えられたが、沖縄戦で使用不能になった。1981年に沖縄市南桃原に墓を建てた。
調査の結果、墓の中には遺骨や土の入ったジーシガーミが6個見つかったという。
諭姓門中の花城可信副会長(68)は「遺骨が見つかり、祈る先があることが分かったことは重要だ。門中に関心がない人も増えたが、先祖に思いをはせるきっかけになってほしい」と述べた。
(福田修平)
有料
「諭姓門中」歴史知って/墓を調査、冊子作成
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琉球新報朝刊