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11日、児童生徒が組踊公演/沖縄市若者文化事業/「執心鐘入」、三線、舞踊も


11日、児童生徒が組踊公演/沖縄市若者文化事業/「執心鐘入」、三線、舞踊も 本番舞台の衣装でリハーサルをした組踊出演の児童生徒 =1月27日、沖縄市の越来公民館ホール
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【沖縄】沖縄市の児童生徒による組踊「執心鐘入」が11日、沖縄市立越来中体育館で開催される。組踊のほか越来小、コザ小、美原小の三線クラブの出演、舞踊の演目もあり、伝統芸能各分野の子どもたち総勢約60人の競演が繰り広げられる。
 公演は同市若者文化芸術育成支援事業。市内の九つの琉舞、三線、筝、笛研究所から出演し、衣装も首里城の正装であるクロチョウハチマチで臨む。
 練習は昨年10月から毎週4日間、取り組んできた。組踊で中城若松役の越来中2年の仲村優菜さん、宿の女役の具志川商業高3年の伊礼沙也希さんは「うちなーぐちのせりふはほんとに難しかった。厳しい練習を頑張ってきた」と表情を和らげた。
 地謡三線の球陽高1年の儀保裕珠葉さん、コザ高1年の島袋桃香さん、それに筝の宮里中3年の伊佐渚紗さんは「同じ児童生徒を含め大勢の人が来場してほしい」とアピールした。
 監修・立ち方指導は琉舞研究所主宰の平良須賀子さん。練習では演技の所作、せりふ、リズム、間合いなど細部にわたり指導の声が飛ぶ。
 平良さんは「琉球の至宝の伝統文化を身近に感じ、夢と希望を持ち、感性豊かに成長することを願っている」と期待を込めている。
 開演は午後2時。観劇料は一般の前売り券千円、当日券1500円、高校生以下は無料。問い合わせは電話090(9785)9246(平良)。 (岸本健通信員)