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新久保「シンカ」一堂に 宜野座惣慶、全国から初結集


新久保「シンカ」一堂に 宜野座惣慶、全国から初結集 親族の結婚式を機に久しぶりに集まった屋号「新久保(みーくぶ)」の子孫たち=1月21日、宜野座村惣慶区の仲栄真美佐子さん宅
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 【宜野座】宜野座村惣慶区の屋号「新久保(みーくぶ)」の子孫が1月21日、宜野座村惣慶区で一堂に会した。初顔合わせとなる親族も多く、互いに流れる血脈の絆を再認識しながら感慨無量に懇親した=写真。
 新久保の先祖である伊芸山蔵は1906年にハワイへ移民で渡った。その時に蓄えた財産で惣慶区に建てた立派な赤瓦の家と石壁は、沖縄戦で焼失せずに現存する。
 山蔵さんの息子、長徳さんと妻の信子さんの間に、戦後生まれの一男六女がいる。長徳さんの長男は伊芸朝市さん、長女の和子さん(大分県在住)に続き5人の妹たちがいる。今回は12年ぶりとなる五女の律子さん家族(愛知県在住)の沖縄旅行を記念し、四女の美佐子さん(宜野座村在住)の家で歓迎した。当日は親族全員が集うことはかなわなかったが、子や孫などは皆、社会人、大学生として全国各地で活躍している。
 これだけの「シンカ」が集まることはもう二度とないのかもしれないと、貴重な時間を共有し、家族の写真を撮影した。沖縄が誇る「家族の肖像」がよみがえった。(池辺賢児通信員)