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温暖化の仕組み説明 多良間で琉大教授ら講演


温暖化の仕組み説明 多良間で琉大教授ら講演 地球温暖化のメカニズムや森林が果たす役割などについて話す琉球大学農学部の太田伊久雄教授(奥)ら=2023年12月25日、多良間村コミュニティー施設
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 【多良間】地球温暖化について説明する琉球大学講演会が12月25日、多良間村コミュニティー施設で開かれ、琉球大学農学部の木島真志教授と太田伊久雄教授が講演した=写真。深刻化する温暖化のメカニズムや、緩和する役割を持つ森林を保護することの重要性を共有した。
 太田教授は大気中の二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが増え、地表の熱を吸収することで気温が上がると説明。温暖化が進むことで永久凍土に閉じ込められていたウイルスの拡散、農作物や家畜の生育不良による食糧危機などが発生するリスクについて語った。「森林を適切に確保して、木材利用を進めていくことは非常に重要なこと」と述べた。森林資源の量や分布を把握するため、無人機(ドローン)による撮影の方法などを説明した木島教授は、島全体を撮影したドローンの画像などを紹介した。(清村めぐみ通信員)