有料

ニジェールの文化に触れる 石垣・大本小 大前さん講師、おもちゃ遊びも


ニジェールの文化に触れる 石垣・大本小 大前さん講師、おもちゃ遊びも 大前加陽子さん(左)の説明を受けながらニジェールのおもちゃで遊ぶ児童ら=1月17日、石垣市の大本小学校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【石垣】石垣市立大本小学校は1月17日、西アフリカのニジェールで3年間過ごした大前加陽子さん(56)を講師に招き、異文化理解を深めるための「国際理解教室」を開いた。
 全校生徒7人のうち、欠席者以外の4人の児童と地域住民らが参加した。気候や食の違いに驚き、おもちゃに触れ、民族衣装を着て、ニジェールについて学んだ。
 大前さんは現在、八重山農林水産振興センターで勤務する。2007年から10年の間、夫の転勤でニジェールに移った。09年は現地のNGOに勤め、国際協力機構(JICA)の支援を受けながら母子保健推進事業に参加した。栄養不良の母親や子どもに食料援助をした。
 仕事とは別に自身が撮影した写真を使って、ニジェールでの日常も紹介した。高湿な石垣とは対照的に湿度10%ほどと空気が乾燥していること、バッタはエビの味がしたこと、野生動物がいて特にキリンが多いことなどを楽しそうに伝えた。
 講演終了後、児童はそれぞれ感想を述べた。6年の片岡如音(じゅのん)さん(12)は「幼稚園の外でサトウキビが売られて、野生動物がいっぱいいて楽しそう」。5年の梅田ももさん(11)は「服がすぐ乾くのにびっくり。ラクダがマスクをしていて面白い」。4年の渥美一道(いっとう)さん(10)は「水はどういう場所にあるのかな」。1年の当銘由(ゆ)羽(う)さん(7)は「めちゃくちゃ暑くて、動物たちが大変そうに見えた」。それぞれがニジェールについて思いを巡らせた。 (照屋大哲)