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「ボランティアの輪広げたい」 国頭 初の集い50人交流、講演も


「ボランティアの輪広げたい」 国頭 初の集い50人交流、講演も くんじゃんボランティアの集いで講話を行うさわやか福祉財団の阿部かおりさん=国頭村民ふれあいセンター
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 【国頭】ボランティアに興味のある人、始めたい人、活動している人、他のグループと交流したい人などが集まる「くんじゃんボランティアの集い!~広げようボランティアの輪を~」がこのほど、国頭村民ふれあいセンターで初めて開催された。約50人が参加し、地域食堂やゆんたく会などに取り組む各集落の手料理を持ち寄り、舌鼓を打ちながら和やかに交流を深めた。宮城明正副村長も会場に足を運び参加者らを激励した。
 集落によっては高齢化率が80%を超える国頭村。村は国頭村社会福祉協議会と共同で取り組む「軽度生活支援事業」で支援員を派遣するなど高齢者の日常生活を支えている。一人暮らしで粗大ごみが捨てられない、電球の交換ができないなど小さな困りごとは地域ボランティアに協力を求め、各地域での活動の輪が広がりつつある。
 包括支援センターの生活支援コーディネーター(SC)、山田利枝子さんは、各集落における人口と高齢化率の現状や、ボランティアの多彩な活動内容を紹介した。
 さわやか福祉財団の阿部かおりさんは「私たちのこれからの老後はどうなる」と題して特別講演した。「地域の人を地域で支えるしくみづくりの大切さ」「どうやったら若い人たちとつながるか」「大事なつながりを次世代に向けてほしい」など、ボランティアに対する心構えなどについて、時折ユーモアを交えながら話した。
 昨年カジマヤーを迎えた奥島菊江さん(大宜味村)もゲストとして余興を披露し会場を盛り上げた。
 参加者からは「話を聞いて同じボランティアとして地域で見守ることの大事さが伝わり、励みになった」「地域には若い人が少ないが、高齢者が自分たちでできるボランティア活動をすることも大事と思う」などの声が聞かれた。(新城高仁通信員)