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県系2人 夢抱き卒業/オキナワ第一日ボ学校


県系2人 夢抱き卒業/オキナワ第一日ボ学校 オキナワ第1日ボ学校を卒業した幸地恵さん(右端)と諸見謝春夏(右から2人目)ボリビアオキナワ移住地
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 ボリビアのオキナワ第一移住地に住む児童生徒が通う、オキナワ第一日ボ学校(井上久美校長)の修了式・卒業式がこのほど開かれ、5人の卒業生を送り出した。
 卒業式に先立ち実施した修了式では、各学年の成績優秀者に記念品が手渡された。また、卒業生代表の諸見謝春夏さん(18)=写真右から2人目=が下級生の高校5年生(日本の高校2年生)に校旗を引き渡した。
 その後、卒業式が行われ、男子は母親に、女子は父親にエスコートされ、客席中央の通路から一緒に壇に上った。卒業証書、農業技術証明書、日本語学習修了証書を受け取った。
 卒業生で県系人は2人。諸見謝さんは県系3世で、祖父は1959年にボリビアに移住した具志頭村(現八重瀬町)出身の幸雄さん。諸見謝幸孝さんとロクサナさんの長女。今後は、カリブ海に面する中央アメリカのホンジュラスにあるサモラノ農業大学に入学し、農業を中心とした経済産業を学ぶ予定だ。将来は農業関連の会社を設立したいと考えている。
 幸地恵さん(18)=同右端=は、54年に第1次移民団としてボリビアに移民した嘉手納町水釜出身の幸地広さんを祖父に持つ県系3世。幸地茂さんとエミリアさんの長女。ネイリストの夢をかなえるために、大学と並行してサンタクルス市にある美容専門学校に通う。 (安里三奈美通信員)