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ベトナムのこと知って/豊見城・ゆたか小/転入生ミンさんが母国紹介


ベトナムのこと知って/豊見城・ゆたか小/転入生ミンさんが母国紹介 ベトナムの学校の写真を見せながら紹介したグェン・バオ・ミンさん(中央)。授業を企画したアン・ニエンさん(左)と那須泉さん=1月22日、豊見城市立ゆたか小学校
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 【豊見城】ベトナムから豊見城市立ゆたか小学校5年に転入してきたグェン・バオ・ミンさん(12)が母国について同級生に紹介する授業が1月22日、同校で開かれた。昨年7月に転入し、まだ日本語をうまく話せないミンさんが同級生と親しくなれるようにと企画された授業。ミンさんは、昼寝の時間があるなどベトナムの学校生活について紹介した。児童たちは驚いた様子で聞き入っていた。
 ミンさんはベトナムの食べ物や学校生活の違いなどを画像と共に紹介。最後に手紙を読み「沖縄とベトナムがとても似ていて、びっくりした。ゆたか小学校はいい名前なので喜んでいます。少しずつ小学校が好きになりました」などと話した。
 ミンさんの名前は漢字で「明」で、同級生からは「あきら」と呼ばれている。授業を受けた、クラスメートの松永心希さんと上間吏莉さんは「お昼寝するのがいいなと思った」「明君は日本語を覚えてくれている。私たちも優しく接したい」などと話した。
 県内では多くのベトナム人が就業している。その子どもたちは地元の学校に通うものの、言葉の壁にぶつかるケースもあるという。ベトナムの子どもに日本語を教えているアン・ニエンさん、那須泉さんらが授業を企画した。那須さんは「サポートできることはしてほしい」と呼びかけた。 (岩崎みどり)