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無料塾「知らない」31% 送迎や交通費、利用の壁に


無料塾「知らない」31% 送迎や交通費、利用の壁に
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県内自治体が民間などに委託して開設し、無料で学習支援を行う無料塾の利用状況を尋ねたところ、「利用していない」が回答者177人中146人(82・5%)と8割超を占めた。
 利用していない理由を複数回答で聞いたところ「あることを知らなかった」56人(31・6%)が最多。「送迎ができない」44人(24・8%)、「近所にない」42人(23・7%)と続いた。「通塾に交通費がかかる」も13人(7・3%)あった。
 県は小中学生対象の無料塾を17市町村21カ所所、小中対象で北部圏域から児童生徒を受け入れる広域型を名護市に2カ所設けている。大学進学を後押しする高校生向けは県事業で9市町村に10教室ある。
 アンケートでは、回答世帯の3割が、無料塾を知らないと答えており周知不足がうかがえる。送迎ができないため、通塾がかなわないとの回答からは移動支援の必要性も浮き彫りになった。
 (高江洲洋子)
 アンケートは2023年12月27~31日、しんぐるまざあず・ふぉーらむ沖縄のメルマガ会員を対象に実施し、200人から回答を得た。7日付の記事は左のQRコードから。