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日ボ校からの研修生が報告会 沖縄文化体験で刺激


日ボ校からの研修生が報告会 沖縄文化体験で刺激 沖縄で歓迎される第一日ボ学校の生徒ら=2023年10月
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄県内の高校生との研修・交流を目的に、昨年10月に約3週間、沖縄を訪れたボリビアのオキナワ第一日ボ学校の高校生ら11人の帰国報告会がこのほど、オキナワ日ボ文化会館で行われた。
 城間千春さん(17)は南風原高校での文化交流体験について話をした。「いろんな沖縄の楽器を演奏して、エイサーや琉球舞踊を踊った。文化について教えてくれた。自分たちの文化に愛情と関心を持っていると感じた」と刺激を受けたことを振り返った。真和志高校ではシーサー作りを体験したといい、口を開けた雄シーサー、口を閉じた雌シーサーの違いを学んだという。
 ナタリー・スアレスさん(17)は、南部農林高校での3日間の体験を報告した。見学や実習で学んだことを、今後の農業の授業に取り入れたいと語った。家畜の育て方や肉が良質となるためのポイントなどを学び、植物学のワークショップではランの栽培方法を見せてもらい、無菌室での栽培方法を学んだ。
 パウル・メンセルさん(16)は、大宮小学校で6年生約150人と交流した体験を紹介した。サントス新城健登さん(17)は、5年ぶりの祖父母との再会を喜んだ。ホームステイで熱く歓迎を受け、祖父母や親戚と濃い時間を過ごしたという。
 引率した井上久美校長は「出会いと学びがあり、素晴らしくて、かけがえのない研修旅行となった。県系人は自身のルーツについて、第一の目的であった農業についての知識も深めることができた」と伝えた。
 (安里三奈美通信員)