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井泉巡り、地域の水資源知る うるま・上江洲自治会 歩け歩けと防災訓練


井泉巡り、地域の水資源知る うるま・上江洲自治会 歩け歩けと防災訓練 地域の方からカー(井泉)の説明を聞く参加者=1月7日、うるま市上江洲
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 【うるま】上江洲自治会(澤岻繁光会長)が1月7日、「新春歩け歩け大会兼防災訓練」を開催した。23回目となる今年は、新たな試みとして地域のカー(井泉)を巡るスタンプラリーと沖縄ハンズオンNPOによる「認知症行方不明者啓発まんぶりー劇」が開かれ、生活に欠かせない水資源の恵みと、高齢者に寄り添う大切さを多世代で共有した。住民約100人が参加した。
 上江洲公民館に集まった住民は、ポイントとなる6カ所のカーを目指し、防災マップを兼ねた地図を片手に出発した。新年のすがすがしい陽光の中、各ポイントでは地元の方々がカーの歴史的経緯や説明を行い、自然の音や子どもたちの笑い声、地域の先輩方の柔らかなまなざしが参加者を包み込んだ。
 澤岻自治会長は「水のありがたみを災害が起こってから痛感するのではなく、日頃から地域のカーの大切さを次世代へ継承し、生命の資源を守っていきたい」と語った。公民館に帰って来た参加者には女性会によるカレーが振る舞われ、看護や福祉の専門家による認知症講座や、ケーススタディー劇で認知症の方への対応の仕方を学んだ。 (島袋里咲通信員)