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長年集めた花器45点寄贈 読谷・渡口さん 本部の生け花サークルへ


長年集めた花器45点寄贈 読谷・渡口さん 本部の生け花サークルへ ミニデイ花里嘉会のメンバーに長年収集した花器を贈呈する渡口澄子さん(前列左から2人目)と夫の彦信さん(左端)=13日、読谷村古堅の自宅
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 【読谷】華道家元池坊教授の渡口澄子さん(94)=読谷村=が13日、40年以上かけて集めた花器45点を本部町の生け花サークル「ミニデイ花里嘉(かりゆし)会」に贈呈した。高齢になり生け花を休止しているため、花器を託すことにした。
 渡口さんは40代で華道を始めた。85歳ごろまでは教授として嘉手納町や読谷村で教室も運営した。花器は当初、ゆかりのある嘉手納や読谷の学校の華道部に寄付しようとしたが、華道部がある学校がなかったため、活動を知った花里嘉会への寄贈を決めた。
 贈呈式で澄子さんと夫の渡口彦信さん(97)は「色も形も違う花器は表情が違う。長く活用してほしい」と話した。花里嘉会の高良アサエ会長(75)は「個性ある花器がたくさんなので楽しみだ」と話した。 (島袋良太)