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“つながり”は地域の宝 南風原・2事例紹介 まちづくり情報交換会


“つながり”は地域の宝 南風原・2事例紹介 まちづくり情報交換会 地域の情報交換会で地域のお宝として紹介された「新川なかよし会」「喜屋武ウオーキング仲間」のメンバーら=7日、南風原町立中央公民館
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 【南風原】支え合う地域づくりのヒントにしようと「地域の情報交換会」(町地域包括支援センター主催)が7日、南風原町立中央公民館で開かれた。初めての開催。一人一人のつながりが地域の支え合いを生み出しているとして、「新川なかよし会」と「喜屋武ウオーキング仲間」の2事例を「地域のお宝」として紹介した。
 新川なかよし会は、公園でグラウンドゴルフなどをする高齢者の仲良し4人グループ。買い物は、運転できる人の車に乗り合うなどして助け合っている。支え合いのポイントとして(1)自分の楽しみがお互いを助け合う活動になっている(2)日常的に顔を合わせることで小さな変化に気付きお互いの見守りができている-などと説明。メンバーは「明日また会えるのが楽しみ。元気の秘けつになっている」と話した。
 喜屋武ウオーキング仲間は、毎朝6時から黄金森公園をウオーキングしている3人グループ。6時半からは他の人も加わり、ラジオ体操をする。支え合いのポイントとして(1)無理なく参加している(2)朝のウオーキングだけでなく、地域のボランティア活動などに積極的に参加している-などと紹介した。
 事例紹介に先立ち、全国コミュニティライフサポートセンター(宮城県仙台市)の地域支え合い推進プロジェクト参事の宇城絵美さんが講演した。同センターは高齢者や障がい者が地域で暮らせるようネットワークづくりを支援する団体。宇城さんは「人が持つ多様なつながりが、気にかけ合い、ちょっと困った時に支えたり支えられたりする関係の源になる」と説明。「日常のつながりは地域のお宝だ」と話した。
 情報交換会は、2023年度生活支援体制整備事業の一つ。赤嶺正之町長は「いつまでも南風原町で生き生きと暮らし続けるために地域づくりを考える機会にしてほしい」と呼びかけた。 (岩崎みどり)